FC2ブログ
RSS
Admin
Archives

名古屋トライアングル project

街に仕組まれた幾何学構造・潜在力から、名古屋のまちづくりを思考する私論ブログ

プロフィール

Kashiwa★da

Author:Kashiwa★da
http://柏田.jp

リンク
カテゴリ
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
検索フォーム
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
Powered by fc2 blog  |  Designed by sebek
2010.02
05
松巨嶋 呼続の町を走る名鉄電車
  K10D + Sigma10-20mm/F4-5.6 - 12mm F11


このところ、新瑞橋から始まって塩付街道や年魚市潟など南区絡みに終始している。
何よりこの南区がかつては一つの島だったということが強烈に面白い。
元々名古屋の街に縁のなかった私にとって、それは知れば知るほど・・・な感覚でいる。

・・・・・・
・・・・・・

島の名が 松巨嶋 だった証を熊野三社で見つける。

松巨嶋 松巨嶋の名が刻まれた手洗
  K10D + Sigma10-20mm/F4-5.6 - 11mm F11



大きい地図・ルート検索  ( powered by ゼンリン地図 いつもNAVI )


ここ熊野三社の西を南北に走る道が 東海道 だ。

 - 新郊中の東隣は呼続小だが、そこで逆くの字を描いている道ね。

実際に東海道を歩いてみて直ぐに判るのは、標高の高い地点を結んでいることだ。
そして、これは至極当り前なのだが、
熊野三社 もその西にある 白亳寺 や北にある 法泉寺安泰寺 も高台に置かれている。

 - 東海道、熊野三社の西側がガクンと土地が落ちているのは、
 - ○ 名古屋階段 其の壱 ・ 呼続 を見てもらえば明瞭だろう。
 - ・・・
 - 白亳寺に至ってはその北~西~南側の三方がかなり急な段差を持ち、
 - 唯一東側だけが鎌倉街道で同程度の標高を保っている。
 - ・・・
 - また法泉寺の高台は東海道が接する南西~北側が、
 - 安泰寺は北~東~南側が落ちている。

これらの高台から落ちている土地は、
ほんの150年前までは海であったと考えていい。


では、ちょいと散策してみよう。

松巨嶋 東海道から西を見る
  K10D + Sigma10-20mm/F4-5.6 - 20mm F8

道の前方にある家々や白いビルが低い位置にあることが見て取れるだろうか。
白いビルの左、電柱の背景に木々が伺えると思うが、そこが白亳寺だ。

 - 上記地図に大山商店の文字があるが、その西側になる。


松巨嶋 鎌倉街道から白亳寺を
  K10D + Sigma10-20mm/F4-5.6 - 20mm F11

  - 松巨嶋 白亳寺の北側は坂道
  -   K10D + Sigma10-20mm/F4-5.6 - 17mm F11
  - 
  - 松巨嶋 白亳寺の南側
  -   K10D + Sigma10-20mm/F4-5.6 - 10mm F11

・・・・・・
・・・・・・

その白亳寺には以前書いたように万葉の歌碑がある。

松巨嶋 万葉集 1163
  K10D + Sigma10-20mm/F4-5.6 - 10mm F11

年魚市潟 潮干にけらし 知多の浦に 朝漕ぐ舟も 沖に寄る見ゆ

おそらくこの場から遥か知多の半島が、
そしてまた干潟の先に浮ぶ舟々が望めたのだろう。

 - 潮が引いて朝出た舟が沖に避難したんだと。そう、何しろ干潟だからね。
 - こりゃなんともエコな風景ではないか。潮風も心地良さそうだ。

松巨嶋 年魚市潟を観るならここから
  K10D + Sigma10-20mm/F4-5.6 - 10mm F11


  - 松巨嶋 ・・・ だった
  K10D + Sigma10-20mm/F4-5.6 - 10mm F11

・・・・・・
・・・・・・

さて東海道に戻って北に歩こう。道が徐々に下っていくのが判る。
熊野三社を過ぎてちょっと下ると、右に坂道が見える。
 
松巨嶋 法泉寺への坂道
  K10D + Sigma10-20mm/F4-5.6 - 16mm F11

法泉寺がかなり高台にあることがわかるだろうか。
この法泉寺前の細道を過ぎ、クネクネと歩いていくと歩行者専用の陸橋が。

松巨嶋 路地鉄橋、まるで
  K10D + Sigma10-20mm/F4-5.6 - 20mm F11

珍しい光景にちょい嬉しい。渡った先は安泰寺である。
元々は橋などなくて地続きの高台だったはず。

松巨嶋 見返し
  K10D + Sigma10-20mm/F4-5.6 - 14mm F11

・・・ なのは、ここに名鉄が走っているからだ。

 - 線路敷設の為に切り通したのは誰が見ても明らか。

ちなみに冒頭の白黒写真もこの橋から南を見た景色である。

松巨嶋 名鉄電車が走る切通し
  K10D + Sigma10-20mm/F4-5.6 - 10mm F11

・・・・・・
・・・・・・

ところで、ちょろちょろとこの呼続の町を歩いてみて感じるのは、
山村の道ではなく、正に 漁村で形成される道 の感覚があることだ。嬉しいねぇ。

 - しかし、こういう環境でもユニバーサルなプレハブ住居が蔓延し
 - どうにも強圧的に均一環境へと集束していく姿を眼にするのは甚だ寂しいもんである。

あぁそうだ、この道はかつて線路向こうの道と繋がっていたんだよな、絶対。 ではまた!

松巨嶋 線路を渡り、呼続の高台を見る
  K20D + FA77mm Limited/F1.8 - F2.2
スポンサーサイト



2010.02
02
スロープは階段より場所を取る。・・・ なんてことは言わずもがなだな。
・・・
余程の理由がある場合は兎も角、殆んどの町は平たい土地に成長するものだ。
故に普通は街中で道が突如階段になっているなんてもんには出会わない。
多少の起伏は、不便な階段でなく融通の利く坂道となるのは至極全うだからね。

名古屋階段・呼続 なごやかいだん
  K20D + FA77mm Limited / F1.8 - F7.1

そんな中で、ごく稀に階段になっている道がある。見つけると嬉しくなる。

 - 何かしらの理由があるはずだ。
 - 階段があること自体が面白い。が、その理由を探るのもまた面白い。

と言うことで、今日は 「 なごやかいだん:名古屋階段 」 一つ目だ。



大きい地図・ルート検索  ( powered by ゼンリン地図 いつもNAVI )


 浜の義作は今日も一人石を抱えて汗を垂らしていた。眼の前の東海道を歩む人々の怪しげな視線も気にならない様子だ。

 年魚市潟(あゆちがた)を挟んで熱田の町の東に松巨嶋(まつこしま)はある。島から突き出た高台の岬にある白亳寺の瓦屋根は松林越しに鈍い光を放っている。その北側のちょっと窪んだ浜には、いつしか数軒の小屋が建ち並ぶようになっていた。

 松林が続く浜の南には白亳寺に続く古くからの鎌倉街道があり、東には熱田に向かう街道が東海道として整備され既に二十数年の年月が経っている。この辺りの村人は白亳寺へのお参りは欠かさなかったが、其れにも益して少しばかり北に行った山崎城跡にある熊野三社にも日々の参拝をするのが常であった。ところがその社が昨年のことであるが、義作の暮らす浜の東に移された。

 社の参道は人の流れに沿うように東海道に向けて設えられたが、それは偶然にも義作の住む小屋に向いていた。これは義作には何かしらの運命と思えたのだろう、幾月か思い悩んでいた義作ではある。そしてある時から村人の不審を他所に、ようやく人が抱えられるほどの石を拾い集めてきては熊野三社の参道を何かしら秘めた眼差しで見上げるようになった。日がな一日、何時までも飽く事無く立ち尽くしている。

 東海道は年々幹線道としての体裁を整えていた。往来も多い。浜に立つ義作の眼の前には人の背丈ほどもある土手が立ちはだかり、眼の先にある社の参道を塞いでいる。忸怩たる思いがある。石を集め始めたのはそれ故、ある計らいを為すためである。義作は参道の鳥居を見上げていた眼を足元の浜に落とすと、これまで集めた石を徐に積み始めた。

・・・

戦前まで階段を上りきった東海道横には小さいけれど 「 義作塚 」 があったらしいが、今はない。

※ 言うまでもなく全て偽作だ。

名古屋階段・呼続 彼が立つのはかつて浜
  K10D + Sigma10-20mm/F4-5.6 - 14mm F11

・・・・・・
・・・・・・

名古屋階段 其の壱

名古屋階段・呼続
  K10D + Sigma10-20mm/F4-5.6 - 11mm F11

  - ソフト・フィルターをかけてしまったのでもう一つ、こちらは HDR 風味。
  - 
  - 名古屋階段・呼続

  -   K10D + Sigma10-20mm/F4-5.6 - 11mm F11

太陽光発電でECO