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名古屋トライアングル project

街に仕組まれた幾何学構造・潜在力から、名古屋のまちづくりを思考する私論ブログ

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Kashiwa★da

Author:Kashiwa★da
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2008.05
04
それまでの私が 「 仏に関係するもの・こと 」 に触れずにいたのは、
他でもない、唯単に私の家が神道であったからだが、
・・・
そんな私が 「 寺と称されるもの 」 の境内に足を踏み入れたのは、
大学生になり、住んだ街が偶々京都であったことが大きい。

・・・・・・
・・・・・・

小さな写真にボンヤリと存在していただけの瓦屋根の数々が、
晴日の伸びやかな覚醒感や雨日の圧し掛かってくる威圧感として
眼の前にはっきりと浮遊している ・・・ コーヒー一杯分の小旅行。

 - そこにあったのは 「 仏への身体的渇望 」 と言いたい、
 - 言いたいけれど、・・・ 日々‘是々非々是々’ 観光する客であっただけだ。

著名な神社仏閣の殆どを‘観光’する。
やはりと言うか、京都と奈良の数は圧倒的である。
 ○ 文化庁 - 国指定文化財 データベース

当初の‘観光’は、疑う事無く 「 建造物 」 に向けられたのだが、
‘観光’の波に漂っている内に、いつの間にやら 」 を‘観光’していた。
・・・
縁側の渕に座っていた。何度も深呼吸をしていた。
振り下ろされる灼熱の真っ白い光と、
耳にから絡みついてくるヒグラシの声、汗をかく。

・・・・・・
・・・・・・

そうこうする内に、或る一点、寺によって趣が全く違う のに気付く。
の在り様。 

 - 「 仏への身体的渇望 」 の欠片も無い人間のことだ。無知である。
 - 宗派の違いなど知る由もない。念仏は皆同じに聴こえる。
 - 数珠は触った事さえない。

それでも篩にかける如くボンヤリと見えてくるものがある。
私が‘観光’していた は、禅宗寺院 のそれであった。
それもその殆どの寺が、尽く ・・・ 臨済宗 なのだった。

「 京都通百科事典 」 というサイトがあるので、
 ○ 京都通百科事典
「 臨済宗 」 のページを覗いて見よう。
・・・
門外漢の私でも聞き覚えのある名が並んでいる。

 - 私が、若しくは私達が‘観光’する 「 庭 」 の、
 - おそらくその9割はここにある。
 -  ○ 京都通百科事典>京都のお寺・寺院>臨済宗
【臨済宗の寺院】
 一華院  (東山区) 東福寺塔頭・・・
 一休寺  (京田辺市)酬恩庵・・・
 圓光寺  (左京区) 紅葉のライトアップ・・・
 円通寺  (左京区) 比叡山借景庭園・・・
 圓徳院  (東山区) 高台寺の塔頭・・・
 円福寺  (八幡市) 達磨堂 日本三大達磨・・・
 黄梅院  (北区)  大徳寺の塔頭・・・
 玉鳳院  (右京区) 妙心寺塔頭・・・
 金閣寺  (北区)  鹿苑寺 足利義満・・・
 銀閣寺  (左京区) 慈照寺 足利義政 東救堂同仁斎・・・
 華厳寺  (西京区) 鈴虫寺・・・
 月真院  (東山区) 高台寺の塔頭・・・
 源光寺  (右京区) 六地蔵めぐり・・・
 建仁寺  (東山区) 建仁寺派大本山 禅宗の祖 栄西禅師・・・
 高台寺  (東山区) 豊臣秀吉の供養・・・
 高桐院  (北区)  大徳寺の塔頭 松向軒-細川三斎好み・・・
 光明院  (東山区) 東福寺の塔頭 波心の庭 重森三玲・・・
 興臨院  (北区)  畠山家の菩提寺 前田家の菩提寺・・・
 孤篷庵  (北区)  大徳寺の塔頭 小堀遠州・・・
 金剛寺  (亀岡市) 円山応挙ゆかりの寺・・・
 金地院  (左京区) 南禅寺の塔頭 八窓席-小堀遠州鶴亀の庭・・・
 金福寺  (左京区) 俳句の聖地・・・
 西芳寺  (西京区) 苔寺 夢窓疎石・・・
 三秀院  (右京区) 天龍寺の塔頭・・・
 慈雲院  (上京区) 相国寺の塔頭・・・
 慈済院  (右京区) 天龍寺の塔頭・・・
 慈氏院  (左京区) 南禅寺の塔頭 達磨堂・・・
 地蔵院  (西京区) 竹の寺 十六羅漢の庭・・・
 酬恩庵  (京田辺市)薪の一休寺 十六羅漢の庭・・・
 聚光院  (北区)  大徳寺の塔頭 閑隠席,桝床席・・・
 春光院  (東山区) 高台寺の塔頭・・・
 相国寺  (上京区) 相国寺派本山 京都五山第2位・・・
 常照皇寺 (右京区) 天然記念物の九重桜、御車返桜・・・
 正伝寺  (北区)  正伝護国禅寺 比叡山の借景庭園・・・
 真珠庵  (北区)  大徳寺の塔頭 庭玉軒・・・
 神蔵寺  (亀岡市) 伝教大師 最澄・・・
 瑞峯院  (北区)  独坐庭 閑眠庭・・・
 総見院  (北区)  大徳寺の塔頭・・・
 退耕庵  (東山区) 東福寺塔頭 小野小町・・・
 大光明寺 (上京区) 相国寺の塔頭・・・
 大聖寺  (上京区) 足利義満 花乃御所跡・・・
 退蔵院  (右京区) 元信の庭 水墨画如拙[瓢鮎図]・・・
 大仙院  (北区)  大徳寺の塔頭 禅寺客殿遺構 枯山水・・・
 大徳寺  (北区)  大徳寺派本山 後醍醐天皇-京都五山の上・・・
 大法院  (右京区) 妙心寺の塔頭 露地庭・・・
 単伝庵  (八幡市) らくがき寺・・・
 竹林寺  (右京区) 長者地蔵・・・
 聴松院  (左京区) 南禅寺の塔頭・・・
 長得院  (上京区) 相国寺の塔頭・・・
 珍皇寺  (東山区) 建仁寺の塔頭 六道珍皇寺・・・
 天授庵  (左京区) 南禅寺の塔頭・・・
 天得院  (東山区) 東福寺の塔頭 桔梗の寺・・・
 天龍寺  (右京区) 天龍寺派大本山 夢窓疎石 五山1位・・・
 東海庵  (右京区) 妙心寺塔頭 東海派の本庵・・・
 等持院  (北区)  足利尊氏の菩提寺・・・
 同聚院  (東山区) 東福寺塔頭 法性寺五大堂遺跡・・・
 東福寺  (東山区) 東福寺派本山 伽藍面 京都五山3位・・・
 東林院  (右京区) 妙心寺塔頭 精進料理・・・
 徳林庵  (山科区) 六地蔵めぐり 山科地蔵・・・
 曇華院  (右京区) 尼門跡寺院 竹の御所・・・
 南禅院  (左京区) 南禅寺の発祥地・・・
 南禅寺  (左京区) 南禅寺派本山 京都五山の上・・・
 芬陀院  (東山区) 東福寺塔頭 雪舟寺・・・
 法観寺  (東山区) 八坂の塔 聖徳太子の五重塔・・・
 宝鏡寺  (上京区) 人形寺 尼門跡寺院 百々御所・・・
 豊光寺  (上京区) 相国寺の塔頭・・・
 宝厳院  (右京区) 天龍寺の塔頭・・・
 芳春院  (北区)  大徳寺の塔頭京の四閣[呑湖閣]・・・
 法輪寺  (上京区) 達磨寺 キネマ殿・・・
 妙喜庵  (乙訓郡) 千利休遺構の茶室待庵・・・
 妙心寺  (右京区) 妙心寺派本山 花園上皇の離宮・・・
 明暗寺  (東山区) 東福寺の塔頭 明暗尺八根本道場・・・
 養源院  (上京区) 相国寺の塔頭・・・
 龍安寺  (右京区) 枯山水庭園[虎の子渡し]・・・
 龍吟庵  (東山区) 東福寺塔頭 最古の客殿遺構・・・
 龍源院  (北区)  大徳寺の塔頭 南派の本庵・・・
 龍光院  (北区)  大徳寺の塔頭 小堀遠州-茶室密庵-書院形式・・・
 龍泉庵  (右京区) 妙心寺の塔頭 龍泉派の本庵・・・
 両足院  (東山区) 建仁寺の塔頭 水月亭・・・
 龍眠庵  (東山区) 東福寺塔頭・・・
 麟祥院  (右京区) 妙心寺の塔頭・・・
 霊雲院  (右京区) 妙心寺の塔頭 縮小蓬莱枯山水・・・
 霊雲院  (東山区) 東福寺の塔頭・・・
 霊鑑寺  (左京区) 尼門跡寺院・・・
 霊源院  (東山区) 東福寺の塔頭・・・
 霊洞院  (東山区) 建仁寺の塔頭の僧堂 池庭-重森三玲・・・
 鹿王院  (右京区) 足利義満・・・
 六道珍皇寺(東山区) 建仁寺の塔頭・・・

※上記サイトより抜出、部分的に省略

頷ける理由は考えられなくも無い。
・・・
今日の 床の間を基本にした和室(座敷)のスタイル は、
慈照寺(銀閣寺)の 東求堂同仁斎 が始まりである。
 ○ 銀閣寺>境内散策>東求堂
 ○ 書院造 - Wikipedia

東求堂同仁斎 東求堂同仁斎

「 禅 」 というもの、そこに内包する性格に鍵があるようだ。

 - 詳細な詰めは詳しい方に譲りたいが、
 - 「 仏への身体的渇望 」 の無い私がツラツラ思う。 

どうも、この 「 禅 」 から生まれた 「書院造」 は、
室内の設えに留まらず 「 庭 」 との繋がり も密に思想している。
そこでの 「 庭 」 は、室内から眺めるものとして在る。
少なくとも周遊、徘徊するものではないのが面白い。

そしてこのような設えは、未だに私達の琴線に触れてくる。
・・・
「 書院造 」 と 「 庭 」 が別々の存在ではなく、
一体の 書院造 ⇔ 庭 として成立しており、
そこに在る ヒューマンスケール には味わう度に感銘を受ける。

・・・・・・
・・・・・・

ところでこのような 「 書院造 ⇔ 庭 」 が京都に贅沢なのは、
これにも理由がある。
・・・
日本で禅宗が広まるのは、鎌倉時代以降と言われる。
 ○ 禅(禅宗) - Wikipedia

武家に好まれ、時の政権の加護を受けたからと言う。
・・・
鎌倉北条氏、そして室町時代に入っての後醍醐天皇(建武の新政ね)、
その後の南北朝足利氏にあっても、臨済宗が官寺であった。
 ○ 五山制度-鎌倉五山・京都五山 ( < 仏教.net

 - よって、 「 書院造 ⇔ 庭 」 を‘観光’するには、
 - 奈良ではなく、況してや名古屋でもなく、
 - どうしても 鎌倉京都 と言う事になってしまうわけだ。
 - ・・・
 - そして現在私たちが‘観光’する京都も、
 - 「 平安京都 」 ではなく 室町京都 だと言えなくもない。

・・・・・・
・・・・・・

さて 「 況してや名古屋でもなく 」 などと言い放ってしまったが、
ここ名古屋でよく見聞する 「 尾張四観音 」 がある。
○ 愛知札所巡り
○ 尾張四観音 - Wikipedia

手元にある資料を(大須観音も含めて)整理してみる。
● 甚目寺観音:飛鳥時代創建 真言宗
      -1196年(建久7年)南大門再建 国重要文化財
      -1627年(寛永4年)三重塔再建 国重要文化財
      -1634年(寛永11年)東門再建 国重要文化財
      -1992年(平成4年)本堂再建
       ○ 木造釈迦三尊像 国重要文化財
       ○ 絹本著色不動尊像 国重要文化財
       ○ 絹本著色仏涅槃図 国重要文化財
      ● 甚目寺 - Wikipedia

● 荒子観音:奈良時代創建 天台宗
      -1536年(天文5年)多宝塔再建 国重要文化財
      -1997年(平成9年)本堂再建
       ○ 円空仏 <1,020体>
      ● 荒子観音:え~なも探偵団

● 笠寺観音:奈良時代創建 真言宗
      -1763~1828年(宝歴13年~文政11年)本堂再建
      -1814年(文化11年) 西門再建
      -1820年(文政3年) 仁王門再建
      -2002年(平成14年) 玉姫堂再建
       ○ 色紙墨書妙法蓮華経巻第五 国重要文化財
      ● 笠寺観音:え~なも探偵団

● 龍泉寺観音:平安時代初頭創建 天台宗
      -1602年(慶長12年) 仁王門建立 国重要文化財
      -1895年(明治28年) 多宝塔再建
      -1911年(明治44年)本堂再建
       ○ 地蔵菩薩立像 国重要文化財
       ○ 円空仏 <500体>
      ● 龍泉寺:え~なも探偵団

 - 尾張四観音 尾張四観音

● 大須観音:南北朝時代創建(現羽島市桑原町) 真言宗
      -昭和45年(1970年)に再建
       ○ 真福寺本古事記三帖 他 国宝
       ○ 絹本著色仏涅槃図 他 国重要文化財 
      ● 大須:え~なも探偵団

見てお判りのように、これら五寺は真言宗か天台宗の寺である。
そして鎌倉・室町期の年代は抜け落ちる。

訪れてみて 「 庭 」 を感じないのも、至極当然なのかもしれぬ。
・・・
「 伽藍 」 はあくまでも「 伽藍 」 であって、
そこに 「 庭 」 の概念はどうにも希薄である。

奈良の寺々を訪ねても思うのだけれど、
玉砂利敷詰め伽藍の、
「 庭 」 に留まらず 「 緑:草木 」 の希薄さは何故なのだろう?

 - 宗派なりの 「 庭 」 が創作されてもよさそうなもの、等と考えるのは、
 - やはり私が 「 仏への身体的渇望 」 の欠片も無い故か!

・・・・・・
・・・・・・

ぶらっと‘観光’する 「 庭 」
は、私にとっての重宝である。
その重宝がここ名古屋で味わえないのはとても残念だ。

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