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名古屋トライアングル project

街に仕組まれた幾何学構造・潜在力から、名古屋のまちづくりを思考する私論ブログ

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Kashiwa★da

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2013.07
10
公開から既に10日余が経ってしまいましたが、まだ御存知ない方もおられるはず。
・・・
明治期、昭和初期の名古屋地図を見ることができるのが、

南山大学人類学博物館オープンリサーチセンター : 歴史環境情報基盤

歴史環境情報基盤
※ クリックで当該サイトへ



明治期と昭和初期ですと、大体30年~40年位の時間経過だと思いますが、
この時期の都市開発のスピードは尋常じゃありません。半端ないっ!

クリック一発でその違いを見られるのはなかなかに興奮ものです。

1/20,000 ~ 1/30,000 位の精度でしょうか。


歴史環境情報基盤
※ クリックで拡大します


他に戦前なのか戦中なのか、まだ米軍にやられる前の名古屋の街の航空写真も拝めます。

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ついでに。
・・・
40年程前の1974年の航空写真は、Google Maps で拝めます。
こちらもなかなか面白いです。名東区、天白区のまっさら具合と言ったら・・・

Googleマップを使って国土地理院の地図を見る





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2011.03
22
別に放置しているわけではないのですが、次に書く資料の下準備に手間取ること数ヶ月。
・・・
ようやく覗いてみれば、・・・
なるほどと頷けたのが、熱田台地の検索 からのアクセスが目立つことで、
この地の人たちも今回の東日本大震災に相当ショックを受けておられることが判ります。

・・・・・・
・・・・・・

いろいろなサイトに情報はありますから、ここで改めて記す必要もないとは思いますが、
名古屋の地理を知る人にとって、熱田台地の位置を知るのは意外と簡単 です。
・・・
それは、名古屋城、そして街を建設するための 堀川が開設された400年前の地勢 を考えてみればよいのです。

 - 人はわざわざ無理をしません。造りやすい所に造ろうと考えるはずです。

● 台地の際にある堀川と新堀川

何のドラマだったか忘れてしまいましたが、織田信長が馬で葦原の中を駆ける姿がありました。
今の名古屋の西地域は大きな河川が幾つも流れていることからも判るように、湿地が拡がっていたようです。
・・・
堀川が、その 湿地帯と台地の際 を縫って熱田の街から北に開設されたであろうと察しがつけば、
自ずと 熱田台地の西側はほぼ現在の堀川の位置 と考えて差し支えないでしょう。


 堀川と新堀川  堀川と新堀川 ※クリックで拡大


一方、熱田台地の東側 には瑞穂台地があり、その間に 昔は精進川 と呼ばれる川が流れていましたが、
明治43年に 新堀川として付け替えられ今に 至っています。

 - 付け替えたとしても、工事のやり易い場所を選んだはずです。

何れにしても、水は低所を流れることは自明の理。台地の上を流れることはありません。

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・・・・・・

「 熱田台地 」 を検索されることの意味は、おそらくどこかで堅固地盤として示されたのだと思いますが、
堀川から西側の市域西部に於いても、現在の基準法で造られた建築物は揺れに対しては大丈夫でしょう。

 - 今回の東日本大震災を見ても。

 - ※追記 '120211
 - ・・・
 - その後の「内閣府が定める災害に係る住家の被害認定基準」による罹災認定で、
 - 全壊認定のマンションがかなりの棟数あったようです。
 - 認識を改める必要があるかもしれませんので、追記しておきます。
 - ○ 「いざ地震、あなたのマンションは大丈夫?」 マンションの耐震性を懸念するマンション管理士会連合会による提言

ただ、軟弱地盤の問題は揺れ以外の処にあります。

● 「 揺れ 」 よりも、問題は 「 液状化 」

東日本大震災で全国民に衝撃だったのが津波の破壊力だったのは疑いようがありません。

 - 一つ一つの建築物は浸水対策は考慮しますが、今回の様な津波には無防備です。

東海・東南海地震が発生すれば伊勢湾の中にも津波が押し寄せて来るでしょうが、
個別の建築でその為の高コストは現実的ではありません。
・・・
個別の建築物で 心配なのは 「 揺れ 」 よりも 「 液状化 」 です。

 - 神戸でも今回の震災でも問題が顕在化しています。
 - 
 - ※追記
 - ・・・
 - 今回の地震による液状化現象で最も取上げられていた浦安市での報告では、
 - 7mまでの地盤対策は全く効果がなかったそうです。
 - と言うことは、住宅クラスの2F建建造物はほぼ液状化の犠牲になったわけです。
 - 
 - - 3階建のRC造やS造であれば確実に杭を打っていますから被害は押えられたともいえます。
 - 
 - しかし浦安市そのものが丸々海の上につくられた街であることも加味して情報に接する必要もあるようです。
 - ○ 浦安市 > 市街地環境情報ブック >
       まちの成り立ち・埋め立てと都市整備の経緯 > 1-1 広域的な位置づけと地形・地質 > 2)地形・地質


軟弱地盤 では 地面の浮き沈み が発生しますから、ベタ基礎の建物では傾く可能性があるやもしれません。

 - ※追記
 - ・・・
 - 傾いたとしても、ジャャッキアップ等で建物全体を建て起こして水平を取り戻すことは可能です。
 - 但し、建て起こしに耐えられるだけの基礎が設計施工してあるかが分かれ目。
 - 柔な基礎であれば問題を複雑にするだけかもしれません。もしもの時に見えない所の差がでます。

仮に自宅が大丈夫であったとしても、上下水道、ガス等のライフラインは道路と接続していますから、、
道路が液状化でやられると、暫くは 水も飲めない、フロ・トイレも我慢、食事にも困るという生活 も覚悟です。

 - このライフラインが断たれるという現実が、液状化の怖いところかもしれません。

この 「 液状化 」 に関しては、名古屋市が地図を配布 しています。

○ 名古屋市 > 市政情報 > 分野別の計画・指針・調査結果 > 防災・安全 > 名古屋市地域防災計画

 - 地震災害対策編の 「 地震編資料・参考 」 に東海、東南海の地震別液状化地図があります。

あるいは、・・・

○ 名古屋市 > 暮らしの情報 > 生活と住まい > 住宅 耐震・防災 建築物の耐震対策 > わが家の液状化対策

こちらに、より詳細な各区別の地図があります。

○ 名古屋市 > 暮らしの情報 > 消防と防災 防災 > 地震 > あなたの街の地震マップ

 - 熱田区および中区の地図を見てみると、熱田台地でもかなり液状化する地域が拡がっているようですね。
 - 土地をならす為に、建設時に盛土をした敷地が多いのかもしれません。

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もし直下型地震が発生したら、ですか? 台地の上でも危ないです。神戸で経験しています。


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※追記 '121107
・・・
昨日の朝刊各紙に 「 名古屋中心部に活断層 」 の文字が躍っておりました。

 名古屋中心部に活断層 名古屋中心部に活断層 ※クリックで拡大

WEB ページはこちら。
○ 中日新聞 / CHUNICHI Web - 名古屋中心部に活断層縦断の可能性 2012年11月6日 02時04分

土地隆起の境界 ( 際 ) だからかなぁ、「 さもありなん 」 と唸ってしまうような活断層の位置です。

2008.05
04
それまでの私が 「 仏に関係するもの・こと 」 に触れずにいたのは、
他でもない、唯単に私の家が神道であったからだが、
・・・
そんな私が 「 寺と称されるもの 」 の境内に足を踏み入れたのは、
大学生になり、住んだ街が偶々京都であったことが大きい。

・・・・・・
・・・・・・

小さな写真にボンヤリと存在していただけの瓦屋根の数々が、
晴日の伸びやかな覚醒感や雨日の圧し掛かってくる威圧感として
眼の前にはっきりと浮遊している ・・・ コーヒー一杯分の小旅行。

 - そこにあったのは 「 仏への身体的渇望 」 と言いたい、
 - 言いたいけれど、・・・ 日々‘是々非々是々’ 観光する客であっただけだ。

著名な神社仏閣の殆どを‘観光’する。
やはりと言うか、京都と奈良の数は圧倒的である。
 ○ 文化庁 - 国指定文化財 データベース

当初の‘観光’は、疑う事無く 「 建造物 」 に向けられたのだが、
‘観光’の波に漂っている内に、いつの間にやら 」 を‘観光’していた。
・・・
縁側の渕に座っていた。何度も深呼吸をしていた。
振り下ろされる灼熱の真っ白い光と、
耳にから絡みついてくるヒグラシの声、汗をかく。

・・・・・・
・・・・・・

そうこうする内に、或る一点、寺によって趣が全く違う のに気付く。
の在り様。 

 - 「 仏への身体的渇望 」 の欠片も無い人間のことだ。無知である。
 - 宗派の違いなど知る由もない。念仏は皆同じに聴こえる。
 - 数珠は触った事さえない。

それでも篩にかける如くボンヤリと見えてくるものがある。
私が‘観光’していた は、禅宗寺院 のそれであった。
それもその殆どの寺が、尽く ・・・ 臨済宗 なのだった。

「 京都通百科事典 」 というサイトがあるので、
 ○ 京都通百科事典
「 臨済宗 」 のページを覗いて見よう。
・・・
門外漢の私でも聞き覚えのある名が並んでいる。

 - 私が、若しくは私達が‘観光’する 「 庭 」 の、
 - おそらくその9割はここにある。
 -  ○ 京都通百科事典>京都のお寺・寺院>臨済宗
【臨済宗の寺院】
 一華院  (東山区) 東福寺塔頭・・・
 一休寺  (京田辺市)酬恩庵・・・
 圓光寺  (左京区) 紅葉のライトアップ・・・
 円通寺  (左京区) 比叡山借景庭園・・・
 圓徳院  (東山区) 高台寺の塔頭・・・
 円福寺  (八幡市) 達磨堂 日本三大達磨・・・
 黄梅院  (北区)  大徳寺の塔頭・・・
 玉鳳院  (右京区) 妙心寺塔頭・・・
 金閣寺  (北区)  鹿苑寺 足利義満・・・
 銀閣寺  (左京区) 慈照寺 足利義政 東救堂同仁斎・・・
 華厳寺  (西京区) 鈴虫寺・・・
 月真院  (東山区) 高台寺の塔頭・・・
 源光寺  (右京区) 六地蔵めぐり・・・
 建仁寺  (東山区) 建仁寺派大本山 禅宗の祖 栄西禅師・・・
 高台寺  (東山区) 豊臣秀吉の供養・・・
 高桐院  (北区)  大徳寺の塔頭 松向軒-細川三斎好み・・・
 光明院  (東山区) 東福寺の塔頭 波心の庭 重森三玲・・・
 興臨院  (北区)  畠山家の菩提寺 前田家の菩提寺・・・
 孤篷庵  (北区)  大徳寺の塔頭 小堀遠州・・・
 金剛寺  (亀岡市) 円山応挙ゆかりの寺・・・
 金地院  (左京区) 南禅寺の塔頭 八窓席-小堀遠州鶴亀の庭・・・
 金福寺  (左京区) 俳句の聖地・・・
 西芳寺  (西京区) 苔寺 夢窓疎石・・・
 三秀院  (右京区) 天龍寺の塔頭・・・
 慈雲院  (上京区) 相国寺の塔頭・・・
 慈済院  (右京区) 天龍寺の塔頭・・・
 慈氏院  (左京区) 南禅寺の塔頭 達磨堂・・・
 地蔵院  (西京区) 竹の寺 十六羅漢の庭・・・
 酬恩庵  (京田辺市)薪の一休寺 十六羅漢の庭・・・
 聚光院  (北区)  大徳寺の塔頭 閑隠席,桝床席・・・
 春光院  (東山区) 高台寺の塔頭・・・
 相国寺  (上京区) 相国寺派本山 京都五山第2位・・・
 常照皇寺 (右京区) 天然記念物の九重桜、御車返桜・・・
 正伝寺  (北区)  正伝護国禅寺 比叡山の借景庭園・・・
 真珠庵  (北区)  大徳寺の塔頭 庭玉軒・・・
 神蔵寺  (亀岡市) 伝教大師 最澄・・・
 瑞峯院  (北区)  独坐庭 閑眠庭・・・
 総見院  (北区)  大徳寺の塔頭・・・
 退耕庵  (東山区) 東福寺塔頭 小野小町・・・
 大光明寺 (上京区) 相国寺の塔頭・・・
 大聖寺  (上京区) 足利義満 花乃御所跡・・・
 退蔵院  (右京区) 元信の庭 水墨画如拙[瓢鮎図]・・・
 大仙院  (北区)  大徳寺の塔頭 禅寺客殿遺構 枯山水・・・
 大徳寺  (北区)  大徳寺派本山 後醍醐天皇-京都五山の上・・・
 大法院  (右京区) 妙心寺の塔頭 露地庭・・・
 単伝庵  (八幡市) らくがき寺・・・
 竹林寺  (右京区) 長者地蔵・・・
 聴松院  (左京区) 南禅寺の塔頭・・・
 長得院  (上京区) 相国寺の塔頭・・・
 珍皇寺  (東山区) 建仁寺の塔頭 六道珍皇寺・・・
 天授庵  (左京区) 南禅寺の塔頭・・・
 天得院  (東山区) 東福寺の塔頭 桔梗の寺・・・
 天龍寺  (右京区) 天龍寺派大本山 夢窓疎石 五山1位・・・
 東海庵  (右京区) 妙心寺塔頭 東海派の本庵・・・
 等持院  (北区)  足利尊氏の菩提寺・・・
 同聚院  (東山区) 東福寺塔頭 法性寺五大堂遺跡・・・
 東福寺  (東山区) 東福寺派本山 伽藍面 京都五山3位・・・
 東林院  (右京区) 妙心寺塔頭 精進料理・・・
 徳林庵  (山科区) 六地蔵めぐり 山科地蔵・・・
 曇華院  (右京区) 尼門跡寺院 竹の御所・・・
 南禅院  (左京区) 南禅寺の発祥地・・・
 南禅寺  (左京区) 南禅寺派本山 京都五山の上・・・
 芬陀院  (東山区) 東福寺塔頭 雪舟寺・・・
 法観寺  (東山区) 八坂の塔 聖徳太子の五重塔・・・
 宝鏡寺  (上京区) 人形寺 尼門跡寺院 百々御所・・・
 豊光寺  (上京区) 相国寺の塔頭・・・
 宝厳院  (右京区) 天龍寺の塔頭・・・
 芳春院  (北区)  大徳寺の塔頭京の四閣[呑湖閣]・・・
 法輪寺  (上京区) 達磨寺 キネマ殿・・・
 妙喜庵  (乙訓郡) 千利休遺構の茶室待庵・・・
 妙心寺  (右京区) 妙心寺派本山 花園上皇の離宮・・・
 明暗寺  (東山区) 東福寺の塔頭 明暗尺八根本道場・・・
 養源院  (上京区) 相国寺の塔頭・・・
 龍安寺  (右京区) 枯山水庭園[虎の子渡し]・・・
 龍吟庵  (東山区) 東福寺塔頭 最古の客殿遺構・・・
 龍源院  (北区)  大徳寺の塔頭 南派の本庵・・・
 龍光院  (北区)  大徳寺の塔頭 小堀遠州-茶室密庵-書院形式・・・
 龍泉庵  (右京区) 妙心寺の塔頭 龍泉派の本庵・・・
 両足院  (東山区) 建仁寺の塔頭 水月亭・・・
 龍眠庵  (東山区) 東福寺塔頭・・・
 麟祥院  (右京区) 妙心寺の塔頭・・・
 霊雲院  (右京区) 妙心寺の塔頭 縮小蓬莱枯山水・・・
 霊雲院  (東山区) 東福寺の塔頭・・・
 霊鑑寺  (左京区) 尼門跡寺院・・・
 霊源院  (東山区) 東福寺の塔頭・・・
 霊洞院  (東山区) 建仁寺の塔頭の僧堂 池庭-重森三玲・・・
 鹿王院  (右京区) 足利義満・・・
 六道珍皇寺(東山区) 建仁寺の塔頭・・・

※上記サイトより抜出、部分的に省略

頷ける理由は考えられなくも無い。
・・・
今日の 床の間を基本にした和室(座敷)のスタイル は、
慈照寺(銀閣寺)の 東求堂同仁斎 が始まりである。
 ○ 銀閣寺>境内散策>東求堂
 ○ 書院造 - Wikipedia

東求堂同仁斎 東求堂同仁斎

「 禅 」 というもの、そこに内包する性格に鍵があるようだ。

 - 詳細な詰めは詳しい方に譲りたいが、
 - 「 仏への身体的渇望 」 の無い私がツラツラ思う。 

どうも、この 「 禅 」 から生まれた 「書院造」 は、
室内の設えに留まらず 「 庭 」 との繋がり も密に思想している。
そこでの 「 庭 」 は、室内から眺めるものとして在る。
少なくとも周遊、徘徊するものではないのが面白い。

そしてこのような設えは、未だに私達の琴線に触れてくる。
・・・
「 書院造 」 と 「 庭 」 が別々の存在ではなく、
一体の 書院造 ⇔ 庭 として成立しており、
そこに在る ヒューマンスケール には味わう度に感銘を受ける。

・・・・・・
・・・・・・

ところでこのような 「 書院造 ⇔ 庭 」 が京都に贅沢なのは、
これにも理由がある。
・・・
日本で禅宗が広まるのは、鎌倉時代以降と言われる。
 ○ 禅(禅宗) - Wikipedia

武家に好まれ、時の政権の加護を受けたからと言う。
・・・
鎌倉北条氏、そして室町時代に入っての後醍醐天皇(建武の新政ね)、
その後の南北朝足利氏にあっても、臨済宗が官寺であった。
 ○ 五山制度-鎌倉五山・京都五山 ( < 仏教.net

 - よって、 「 書院造 ⇔ 庭 」 を‘観光’するには、
 - 奈良ではなく、況してや名古屋でもなく、
 - どうしても 鎌倉京都 と言う事になってしまうわけだ。
 - ・・・
 - そして現在私たちが‘観光’する京都も、
 - 「 平安京都 」 ではなく 室町京都 だと言えなくもない。

・・・・・・
・・・・・・

さて 「 況してや名古屋でもなく 」 などと言い放ってしまったが、
ここ名古屋でよく見聞する 「 尾張四観音 」 がある。
○ 愛知札所巡り
○ 尾張四観音 - Wikipedia

手元にある資料を(大須観音も含めて)整理してみる。
● 甚目寺観音:飛鳥時代創建 真言宗
      -1196年(建久7年)南大門再建 国重要文化財
      -1627年(寛永4年)三重塔再建 国重要文化財
      -1634年(寛永11年)東門再建 国重要文化財
      -1992年(平成4年)本堂再建
       ○ 木造釈迦三尊像 国重要文化財
       ○ 絹本著色不動尊像 国重要文化財
       ○ 絹本著色仏涅槃図 国重要文化財
      ● 甚目寺 - Wikipedia

● 荒子観音:奈良時代創建 天台宗
      -1536年(天文5年)多宝塔再建 国重要文化財
      -1997年(平成9年)本堂再建
       ○ 円空仏 <1,020体>
      ● 荒子観音:え~なも探偵団

● 笠寺観音:奈良時代創建 真言宗
      -1763~1828年(宝歴13年~文政11年)本堂再建
      -1814年(文化11年) 西門再建
      -1820年(文政3年) 仁王門再建
      -2002年(平成14年) 玉姫堂再建
       ○ 色紙墨書妙法蓮華経巻第五 国重要文化財
      ● 笠寺観音:え~なも探偵団

● 龍泉寺観音:平安時代初頭創建 天台宗
      -1602年(慶長12年) 仁王門建立 国重要文化財
      -1895年(明治28年) 多宝塔再建
      -1911年(明治44年)本堂再建
       ○ 地蔵菩薩立像 国重要文化財
       ○ 円空仏 <500体>
      ● 龍泉寺:え~なも探偵団

 - 尾張四観音 尾張四観音

● 大須観音:南北朝時代創建(現羽島市桑原町) 真言宗
      -昭和45年(1970年)に再建
       ○ 真福寺本古事記三帖 他 国宝
       ○ 絹本著色仏涅槃図 他 国重要文化財 
      ● 大須:え~なも探偵団

見てお判りのように、これら五寺は真言宗か天台宗の寺である。
そして鎌倉・室町期の年代は抜け落ちる。

訪れてみて 「 庭 」 を感じないのも、至極当然なのかもしれぬ。
・・・
「 伽藍 」 はあくまでも「 伽藍 」 であって、
そこに 「 庭 」 の概念はどうにも希薄である。

奈良の寺々を訪ねても思うのだけれど、
玉砂利敷詰め伽藍の、
「 庭 」 に留まらず 「 緑:草木 」 の希薄さは何故なのだろう?

 - 宗派なりの 「 庭 」 が創作されてもよさそうなもの、等と考えるのは、
 - やはり私が 「 仏への身体的渇望 」 の欠片も無い故か!

・・・・・・
・・・・・・

ぶらっと‘観光’する 「 庭 」
は、私にとっての重宝である。
その重宝がここ名古屋で味わえないのはとても残念だ。

2007.10
06
それにしても、詰めの甘いままに発表した構想だったようだ。

 - そもそもは、 ○ 中日新聞をスキャン 中日朝刊-H19/08/31
・・・ 市の担当者は車線を狭めることによる問題点について説明。トラックの荷さばきについては、広小路と交差する南北道路に荷さばき場所を設ける▽路肩を幅二・五メートルと広くして、バスが停車時に後続の車が追い越せるようなスペースを造ったり、自転車が路肩を走れるようにする▽別の道へ迂回(うかい)を促す看板を設置するなどして混雑を緩和する-などと述べた。

 参加者の「現状でも混雑している道路がさらにこむのではないか」という質問に対して、市は「調査で広小路や周辺の道路はおおむね混雑しないという結果を得た」と報告。

 「金融機関が並ぶ広小路通がにぎわうのか」という質問には「歩道を広げることで沿道に魅力的な店舗ができることを期待している」と答えた。
・・・
※ 中日新聞記事より抜出、太字は加筆

○ 中日新聞:広小路通の歩道拡幅賛成ですか?
中日新聞をスキャン 中日朝刊-H19/09/08
・・・  結果は賛成六十一人、反対三十九人。年齢や男女、地上と地下での差はほとんどなかった。計画を知らない人は約四割で、若い人に目立った。
・・・
 市は、地元の住民や商店、事業所を対象に説明会を既に開催。「一定の理解が得られた」として都市計画案を作成し、来夏以降に着工する予定。道路や水路など総工費は二十億円前後の見込み。

※ 中日新聞記事より抜出、太字は加筆

○ 中日新聞:名古屋市民参加の機会も 広小路ルネサンス構想
中日新聞をスキャン 中日朝刊-H19/09/21
・・・
■「なぜ広小路なのか」突き詰めよう
・・・ 市は昭和三十年代、人々がそぞろ歩いた「広ブラ」の復活を掲げ、緑やせせらぎ、オープンカフェのある歩いて楽しいまちづくりを進めるという。しかし、緑やオープンカフェなら近くの久屋大通にもある。

 あえて車道を狭める不便を強いて、金融機関が立ち並ぶ通りを飲食や店舗に大転換させなければならないことを広く市民に納得させるには、「なぜ広小路なのか」を市はもっととことん突き詰めるべきだろう。
・・・
※ 中日新聞記事より抜出

○ 中日新聞:愛知県警指摘 4つの問題点 (※Web 記事見当らず)中日新聞をスキャン 中日朝刊-H19/09/22
・・・ 県警が指摘した問題点は、渋滞、自転車の通行、荷さばき、災害時の対応の四点。・・・これまで広小路通を通行していた車両が、平行する桜通や錦通に流入して渋滞を引き起こすこと以外に、名古屋市の東西を貫く唯一の幹線道路の縮小で、市内全体の交通の流れが変化、様々な場所で渋滞が発生する事を懸念している。

 歩道上を自転車が走れなくルールについては「そのルールは守れるのか。あるいは誰がそのルールを守らせるのか」「車道を走るなら安全を確保できるのか」と危惧。道路に荷さばき所を設けない点についても、周辺道路に負担がかかり現実的ではないと指摘した。

 広小路通は災害時に物資を運ぶ車両を優先的に通す災害対策基本法の指定対象路線。「片側一車線で機能を果たせるのか」とも指摘した。歩道から建物までの距離ができることから、高層火災の際、はしご車が届くかどうかの検討なども必要だとしている。

 県警内部では「市営地下鉄の終電が午前零時すぎまでしかない名古屋は車社会。現状ではそれに逆行しかねない計画」との声もあり、・・・

※ 中日新聞記事より抜出、太字は加筆

○ 中日新聞:「荷さばき所設置を」トラック協会など要望 (※Web 記事見当らず)
中日新聞をスキャン 中日朝刊-H19/10/05
・・・
 県トラック協会の小笠原会長は・・・広小路通沿いでの運送業者の荷さばきを認めないという市の方針に対し、交差点と交差点の間の約百㍍ごとに荷さばき所を車道の両側に設ける必要があるとし、・・・
・・・ 「計画には反対していないが、広小路では、書籍やはがきなどビルへの配送が増えており、近くに荷さばき所がないと配達ができなくなる」と訴えた。
・・・
 名古屋タクシー協会は・・・、計画の撤回を求める要望書を市長あてに提出。与党四会派には「交通渋滞を招きかねない」「弱者に対する配慮が不足している」として、計画に慎重に対応することを求める請願に賛同するよう求めている。・・・
・・・
※ 中日新聞記事より抜出、太字は加筆


・・・・・・
・・・・・・

この構想を、今の広小路の性格そのままにして、
「歩道拡幅、車道縮小」の量的変更だけの構想と考えると、これは失敗である。
誤解を恐れず言ってしまえば
広小路を広場にする
位の覚悟がなければ面白味は無い。
 - この時、最初に提示されていた「せせらぎ構想」自体は
 - 単に広場を形造る一要素という位置付けで主たるテーマではない。

何れにしろこの様な 計画案を検証するには
新聞紙面に載っていたような模式図程度では「???」であって、
諸問題をクリアするためにも 詳細な図面提示が必至 である。
 - 例えば 「 双方向片側一車線 」 のような構造的無理を抱え込むよりも、
 - 「 一方通行2車線 」( おそらく栄→伏見の向き )
 - と割り切った方が綺麗な解を導き出せそうな気がしないでもない。


ところで、県トラック協会の言い分は尤もである。
 - 血管の中の血液は、なるべくサラサラ流れて欲しいものである。
 - 「建物⇔道路」の関係は、万国共通だ。

一方、名古屋タクシー協会 の「弱者に対する配慮が不足している」は、
記事中に細かな説明がないのでその真意がわからない。
 - 元来「街の中を歩いて移動する」ことと「タクシー」は、
 - 互助的にお互いが補完しあうものではないのか?

そして特に 愛知県警 が指摘している問題点等は、
考察すべき要素として流石に整理されているように思えるので、
これらを反映させた詳細な道路図面を見てみたい気になる。
 - 個人的に面白く思えたのは、
 - 広小路の「名古屋市の東西を貫く唯一の幹線道路」の特性認識の指摘。
 - ただこれも「パーク&ライド」のような考え方をも視野に入れれば
 - 斬新なコンセプトなりアイデアなりが生まれてくる事があるやもで・・・。
 - 
 - 「災害対策基本法の指定対象路線
 - これはどのような基準で選定されているのか不勉強なのだが、
 - 他の道路への振り代え策を探って欲しいものだ。
 - 
 - 但し「・・・名古屋は車社会。現状ではそれに逆行しかねない計画との声」
 - というのは、これは県警の専門的意見というより茶飲み話の類。



先月中日新聞朝刊にて、
- 「環境」の国を訪ねて / デンマークの生活意識 -
という囲み記事が掲載されていた。

今回の広小路構想とも関連すると思われるので、アップする。

中日新聞をスキャン 中日朝刊-H19/09/07

尚、コペンハーゲンについて興味が湧いた方は、・・・
○ Astro ・・・ コペンハーゲンへ飛ぶ
2007.08
31
先日発表された 「 広小路のせせらぎ構想 」が物議を醸しているそう。
いや「 せせらぎ 」よりも「 車線減 」への風当たりが強いようではあるが、・・・

○ 中日新聞 : 名古屋の広小路通にせせらぎ
 名古屋市は、広小路通の栄-伏見間(約八百メートル)の車道を現在の四車線から二車線にして歩道を広げ、幅五十センチのせせらぎをつくる構想を進めている。名古屋の都心部は、水と親しむ空間が少ないだけに市民の憩いの場としての活用に加え、ヒートアイランド現象緩和やきれいな水を堀川に流し込むことによる川の浄化の面でも期待する。ただ、車線減による交通渋滞の問題などもあり、各方面の反響を呼びそうだ。
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※ 中日新聞記事より抜出
あれ、WEB記事には説明の図がないですね。
では、新聞紙面をスキャンしたものを、・・・
中日新聞(8/26)をスキャン 広小路せせらぎ構想

一応、地図上でも位置確認をしておこう。

ALPSLAB をキャプチャー + 加筆 大津通 ~ 伏見通

緑色に塗った部分が、今回構想の当該範囲である。

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私、個人的には大賛成。

先日書いたように、ここ名古屋の車依存は尋常ではない。
○ CHUNICHI Web ページをキャプチャー

 - 遂に「 incubation(孵化)、incubate(孵化させる) 」という言葉は、
 - 日本社会に定着しなかったようだが、
 - 街というものは(特に中心的役割を担う都市の)その責を担って然るべき。
 - 時代は怱々と流れています。は、私の持論。

車のウロウロから産み出されるもの?・・・殆ど、無いでしょう!
重ねて言うが ・・・
街というものが何某かの 文化を産み出す 時には、
そこには 人のウロウロ があるはずじゃない?

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さて今日の朝刊にもう一つ、
名古屋市による交通量予測の記事が・・・
○ 中日新聞 : 歩道拡幅「混雑せず」名古屋市が広小路交通調査

CHUNICHI Web ページをキャプチャー
 ・・・ 車線を現在の四車線から二車線にした場合、

広小路通
は休日の午前七時からの十二時間で一万九千四百台から六千百台となり69%減
これに伴い、
南の若宮大通が三万一千台から三万八千台で23%増
北にある錦通は一万六千七百台から一万八千九百台で13%増加する
とみている。
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※ 中日新聞記事より抜出、改行

あっ、空撮の写真も見ておきましょう。

Google Maps をキャプチャー 

よく京都が暑いという話を聞きますが、
私の経験から、本当にクソ暑いっ!と感じるのは、・・・大阪(島之内)名古屋です。
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写真を見てお気付きでしょうか?
はい、 三都市とも碁盤目の街 です。

京都は道幅の狭さと社寺の多さが幸いして、
なんとか太陽からの逃げ場を見つけられるのですが、
大阪と名古屋は、・・・そう、太陽がモロ! なんです。

 - 逃げ場?・・・そう、人だけじゃなく 道も逃げたい はずです。

今回の構想・・・
「 せせらぎ 」そのものより 「 逃げ場 」 に乾杯! かな。
太陽光発電でECO